メゾン・ド・ヒミコ(音量注意)。「私を迎えに来たのは若くて美しい男。彼は父の恋人だった。」とかいうキャッチフレーズだったような?
あらすじ
ゲイである父親を嫌い、その存在さえも否定して生きてきた沙織。ある雨の日、彼女が働く塗装会社に春彦という男が訪ねてくる。彼は、沙織の父が癌で死期が近いと言い、父の営む老人ホームを手伝わないかと誘う。“メゾン・ド・ヒミコ”——ゲイのための老人ホーム。賑やかで、哀しくて、温かな場所。死にゆく父親、その父親を愛する春彦。そんな二人を見つめる沙織。理解しあえるはずのない彼らに、いつしか微妙で不思議な関係が芽生えていく……。(公式サイトより)
感想
お部屋の内装や服がとてもお洒落です。そして途中で出てくるダンスクラブもなんだかノスタルジック。尾崎紀世彦の「また逢う日まで」(♪二人でとびらあけて~)が流れているのでたぶん80年代クラブとかなんじゃないかと思う。話の内容は死にゆく父と娘が仲直りする話かと思えばそうでもない。むしろメゾンの住人達の結構リアルな人生が中心だと思う。途中で何度か救いがあるが割りと寂しい結末だと思う。最後も
父は死に、あの人も植物状態のまま(死んだ?)。沙織は結局メゾンに戻るようだが結局資金繰りなどの問題山積といった終わり方で現実的に考えるとあまり幸先暗そうだ。だけど作品内で世界がおわるのならこういう終わり方もありかな?と思える映画でした。
とりあえずこの映画は音楽が好み。特に公式サイトのBGM(DVDのメニューの曲)がお気に入りです。思わずサントラチェックしてしまったぐらいです。そして底で衝撃の事実発見。なんと筒井康隆の歌が!N.A by Yasutaka Tsutsuiという曲があったようです。あの
筒井康隆ですか?本当に?というかどの曲なのか分からない…気になります。
評価
星3つ。悪くないです。ただちょっと何度も見るには哀しい気がします。