またまた岡嶋 二人です。というかBOOKOFFで105円だったので
焦茶色のパステルと共に衝動買い。
99%の誘拐です。
あらすじ
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。(Amazonより)
感想
とても1988年に書かれたとは思えない作品です。私はてっきり現代の話だと思っていました。いわれてみれば携帯が出てこないですが、そんなことも気にならないハイテクさです。もちろんIT関連は日進月歩。今ではもっと凄いことができるのでしょうが、とりあえず犯人は用意周到です。
内容ですが、誘拐事件が二つ起こります。20年前に起こった事件と今の事件。二つの誘拐事件にはいくつかの共通点があります。犯人は早い段階で分かります。動機も後半で分かります。最後の最後で謎は完全に解けますが、私は二つ目事件の犯人がいまいち理解できません。
キャラクターについてですが、私は何故か主人公の父とおじさんは秘密の関係にあると思っていました。だって妖しいし。おじさんの主人公の父に対する語り方がなんか妖しい!それか主人公の母とおじさんが秘密の関係で、主人公は実はおじさんの子供だった!なんてことになるのではないかと思っていたのですが、見事に予想は外れたようです。余談ですが、主人公はきっと色男だと思います。
評価
星3つ。最後の終わり方が個人的にはちょっといただけません。なんていうかすっきりしない。最後あの後犯人はあの人を許したんでしょうか?それとも証人隠滅ということで海に突き落としたのでしょうか?気になります。