稲垣吾郎主演の金田一耕助シリーズ第4弾「悪魔が来りて笛を吹く」
あらすじ
昭和22年、「世紀の犯罪」とまで言われる「天銀堂事件」が起きる。宝石店の従業員を殺し宝石をごっそり盗んだ大量殺人強盗事件は、白昼堂々、銀座で起きた大胆な事件であるにも関わらず迷宮入りの様相を見せていた。
その頃信州霧が峰の林で、元・子爵、椿英輔氏の自殺死体が発見されるという事件も起こり世の中を騒がすこととなる。焼け跡に唯一つ残った椿元・子爵の家には、妻・秋子、娘の美禰子、妻・秋子の父・玉虫公丸、妻・秋子の兄・利彦、利彦の息子・一彦といった一族の他に、妻・秋子の主治医、目賀重亮、玉虫公丸の小間使い・菊江、書生の三島東太郎、お手伝いのお種、が邸宅の中で生活している。
ある日、亡くなった椿元・子爵のものと思わせるフルートの音が邸宅に響き渡る。屋根の上に黄金のフルートを吹く怪人がマント姿で立っていたのだ。父は死んでいなかったのか…!?疑問を持った娘の美禰子は金田一耕助事務所を訪ねる。そこで美禰子は父の遺書を見せるのが、その中には、引っかかる言葉がいくつも並んでいる。遺書の中にある「悪魔が来りて笛を吹く」とは、椿元・子爵が作曲したフルート曲のタイトルでその曲を怪人は吹いていたのだという。早速、その晩金田一は家のものが皆そろう椿邸に招かれ、椿元・子爵が生きているかどうか占ってもらう占いの場に参加することとなる。停電中の暗闇の中で行われた占いの結果、砂の上に不思議な文様が浮き上がっていた。文様を見て、金田一を除く全員が恐れおののく。と同時にまたも、あの「悪魔が来りて笛を吹く」のフルートの音が聞こえてきたのだった。さらに同日深夜、もうひとつの事件が起きる。玉虫公丸が椿邸内で殺されたのだ。
これだけで悲劇は終わらずついに連続殺人事件へと発展していく。陰惨な事件の犯人とは一体誰なのか。駒子、小夜子、といった人物が次々と登場する中、椿邸をめぐる人間模様はさらなる謎を呼び、金田一も混乱を極める。金田一の推理とは、事件の数々の奥に隠された真実とは…!?(
フジテレビより)
感想
犯人は登場人物が出揃ったところで気が付いたのでその後動機をひたすら考えてみた。しかし動機がわからず悩む悩む。「悪魔の紋章」はいいのだけれどもちょっと無理がある設定ではないかと思った。
話の内容自体はひたすらに暗く重いものではあるのだけれども、吾郎ちゃんの大根すれすれのわざとらしい演技が印象を軽くしています。(褒めてます)金田一耕助シリーズは今まで色んな人が演じてきたけれど、私は古谷一行バージョンが好きだったりします。でも映像が新しくて大正モダンな退廃的かつハイカラな感じが漂う吾郎ちゃんバージョンも同じくらい好きだったりします。ついでに出てくる女性人がことごとく美しいのが素晴らしい。ところで吾郎ちゃんてなんで吾郎ちゃんって呼ばれてるんだろう…稲垣じゃだめなのか…?
ついでですが、横溝World~横溝正史先生の世界へ!で
配役比較されてますので見るとちょっと面白いかもです。
フジテレビ「
悪魔が来りて笛を吹く」公式サイト
前作のHPのリンクも張ってあるので興味があればそちらもどうぞ。
評価
星4つ。テーマソングなので仕方がないのですが、「悪魔が来りて笛を吹く」の曲があまりにも随所で使われていてさすがに飽きます。しかもこの曲フラットがやたらと使われていて不安になります。たまには違う曲も使ってほしかったです。それ以外は良かった。
どうみても指を曲げているだけの手袋とか包帯とかには突っ込まない方向でお願いします。