あらすじ
トロイとスパルタの確執の歴史に幕が下ろされようとしていた時、トロイの王子パリス(オーランド・ブルーム)はスパルタの王妃ヘレン(ダイアン・クルーガー)と恋に落ちた。それが後に史上最大の戦いを引き起こすこととも知らずに。トロイ軍の総大将ヘクトル(エリック・バナ)は祖国のため、アキレスを中心としたギリシャの大軍と戦うことになるのだが・・・。(ワーナーより)
登場人物
アキレス : 不死身の半神半人。激ゴーイングマイウェイ。(ブラッド・ピット)
パリス : トロイの王子。美貌は凄いがおつむは弱い。(オーランド・ブルーム)
ヘクトル : パリスの兄。非常に優秀な軍人。(エリック・バナ)
ヘレン : 美貌の人。でも男を見る目が無い、と思う。(ダイアン・クルーガー)
アガメムノン : ギリシャの王。王の中の王。きっと我侭。(ブライアン・コックス)
オデュッセウス: イタケという小国の王。ギリシャの参謀。アキレスの友人。(ショーン・ビーン)
感想
ショーン・ビーンが美味しい。なんでもっと早くみなかったんだろう?死なないショーンなんて珍しい!とりあえずオデュッセウスのナレーションで始まります。そして冒頭にてパリスがヘレンを誘拐。
(宴会を抜けてヘレンの部屋に忍び込むパリス)
ヘレン「あなたは今日此処にいるべきじゃないのよ」
パリス「じゃあ昨日は?」
ヘレン「昨日もよ」
パリス「じゃあ一昨日は?」
若いっていいですねぇ…そしてその後へレンを誘拐したことを兄ヘクトルに告白。
弟「僕のことを愛している?兄さん。」
兄「前回お前がそんな顔をしたのは父の馬を盗んだ時だ…」
分かり合っちゃってるよこの兄弟。その後戦争始まります。アキレス登場のシーンではアキレス半裸です。ものすごいナイスバディです。とりあえずアガメムノンと仲が悪く「奴の手綱を握れるのはあの男だけだ」と言われてオデュッセウス登場。アキレスに矢を射られて「おいおいえらく手荒な歓迎だな…」って
スカート短っ!!
アキレスには従兄弟がいるのですが、従兄弟と言うより弟のような感じです。アキレスは従兄弟、オデュッセウス、腹心の部下以外にはあまり懐いていないようです。余談ですが、母親の作ったネックレスをつけているところからそれなりに母親に愛があるのではないかと思われます。
さて、此処からはネタバレです。
アキレスは母(?)から「お前は戦争に行かなければ結婚し、子を残すだろう。だが、お前の名は歴史に残らない。そしてお前がこの戦争に行けば死ぬ。だがお前の名は歴史に何千年も残るだろう。」そして結局アキレスは戦争に参加する道を選ぶことに。その後ヘクトル、パリス兄弟の従兄弟である女性に惚れます。そして色々あって従兄弟がヘクトルに殺されます。そしてアキレスは復讐にヘクトルを殺します。その後彼女をトロイに返しますが、トロイの木馬作戦で城内に侵入した時、パリスにアキレス腱を矢でいられ死亡。その後オデュッセウスがアキレスの遺体を燃します。そして最後にオデュッセウスのナレーションが「私はアキレスの時代を生きた…」となって終わりです。
評価
星4つ。『それは史上最大の「愛」のための戦い』というキャッチフレーズですが、うーん…どうだろう?愛?あれは愛か?確かに恋愛、兄弟愛、親子愛、親愛、と色々あった気はしますが、うーんまぁ確かに愛の戦いかな?恋愛というより兄弟愛だと思います。あのアホ王子パリスが敵国の妻を盗んだと判明したときに弟の命を犠牲にすれば戦争を防ごうと思えば防げたのだから、この戦争は結局のところ兄の弟に対する愛が引き起こしたのかなぁと…なにせ映画ではちゃちゃっと終わったように見えますが、実際では10年程続いたわけです。なまじっかな愛ではできませんものね。2時間43分もあったなんて全然気が付かないほどでした。ホメロスの「イリアス」、「オデュッセイア」を読んだことのない人にはちょっと分かり難いかもしれません。