「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」を見てきました。一言で言うならこの物語を2時間では無理。5時間ぐらいならよかったかな。日本公開前なのでネタバレはほとんどありません。
あらすじ
戦火のイギリスをのがれ平和な田舎に疎開するペベンシー4兄弟。末っ子ルーシーがかくれんぼをしているときに偶然見つけた衣装ダンスは氷に閉ざされた残酷で美しい白い魔女が支配するナルニア国につながっていた。そこでは人間は狩られ、白い魔女に虐げられている不思議な住人達は英雄アスランと共に闘う伝説の人間の王達を待っていた。
主な登場人物
ピーター(長男、英雄王)
責任感が強い。武器は銀の聖剣と盾。が、まったく使いこなせていない。きっとモデルはアーサー王な気がする。
スーザン(長女、優しの君)
責任感が強い。やや理屈っぽい。武器は弓と味方を呼ぶための笛。将来はなかなかの美人になりそう。
エドマンド(次男、正義王)
卑屈っぽい。すべての元凶。どこが正義だ。
ルーシー(次女、癒しの君)
好奇心旺盛で純粋。魔法の薬瓶と短剣をもっている。何気にすごいダガーの使い手。
アスラン(ナルニア世界創生の英雄)
しゃべるライオン。魔法も使える。フサフサ。肉球を触らせてほしいものです。
白い魔女(本名はジェイディス)
氷の女王。美しく残酷。勝手に女王を名乗っている。魔法の杖で氷からホットチョコ(のようなもの)が作れます。人間とアスランを殺すことに躍起になっている。刃向かう者を石像に変える。
タムナスさん
半神半獣で白い魔女に仕える。だがルーシーと出会うことで人間と魔女の命令の間で迷う。
ビーバー夫妻
主人公sを助けてくれるいいビーバー。かかあ天下気味で素敵な夫婦愛を見せてくれます。あの台詞を言ったときの旦那さんは最高に男前です。
ネタバレではない感想
何度もいいますが、2時間では無理です。とりあえず素晴らしい映像と素晴らしいCGによる動物その他。とくにアスランのフサフサ具合はなかなかな物。けれども最も素晴らしかったのはティルダ・スウィントン演じる白い魔女です。というか子供達はどうでもいいです。素晴らしいの一言です。「コンスタンティン」の天使役といい魔女といいなんで人外がこんなにも似合うんだろう?
個人的にこれは伝説の英雄による救国の物語というよりむしろ白い魔女とアスランの秘められた切ない恋の物語のように見えます。白い魔女がアスランの鬣をなでるシーンといいそれを襟巻きにしているところとかテントでの密談とか最後にアスランを見つめるときの表情とかあれは絶対恋をしている女の顔ですよ!と熱く友人(男)に語ってみたところ「そんなことまったく思いつきもしなかった。君は想像力が豊かだね。」と言われちょっと納得がいきません。しかし女ならば分かるはずです。というわけで日本での公開後の女性による感想を待っています。「ずっとこうしてみたかったの………」なんていわれたらねぇ?疑っちゃいますよ。
評価
子供達からカリスマや王の資質と言う物をまったく感じられません。戦場にいたってまったくの役立たずどころか足を引っ張るだけの存在なのになぜに不思議の住人達はそれほどまでにも熱狂的なのか理解に苦しみます。せめて30分ぐらいかけて主人公達の奮闘振りを見せてほしかったです。CGは素晴らしいですが、いかんせん時間が足りない。本当に5時間ぐらいにするべきでしたよ。というわけで星2つ。